いのちのレッスン(上田市平成26年度わがまち魅力アップ応援事業)

今年度、「上田・生と死を考える会」は、上田市の「わがまち魅力アップ応援事業」に採択されました。活動のテーマは、「地域でいのちを支える<いのちのケア>のしくみづくり」です。

このことは、「上田・生と死を考える会」が地域からその課題を負託されたことを意味します。しかし、この「地域の負託」に応えていくためには、多くの市民の方々の協力が不可欠の条件になります。

この課題に取り組むために、まず私たちが暮らす地域でいのちを支えるための「地域の課題(ニーズ)」がどこにあるかという調査、課題の共有、そして解決を話し合うシンポジウムの開催をし、最後に、<いのちのケア>」の仕組みづくりのための指針(方向性)を提案していきます。

<いのちのケア>とは、「ホスピスケア」のように、医療面の「緩和ケア」だけでなく、福祉面もふくめ、一人ひとりのQOL(生命・生活の質)の全体を高めるケアのあり方を目指す。

さらに、具体的には、「デイ・ホスピス」(がんなどで終末期を迎えている人が豊かな時間を過ごせるサポートを行う)の試行まで進めたいと考えております。

全国でいのちを考える活動をしている米沢慧氏(評論家)による連続セミナー「いのちのレッスン」(別紙)は、そのための理念的な、基本となる「いのち」についての考え方を考えるきっかけを提供するものです。

第1回講座が、平成26年6月21日(土)よりスタートします。右記PDFにてご確認ください。みなさまのご参加をおまちしております。

 

上田・生と死を考える会」公開連続セミナー

 

「地域でいのちを支える”いのちのレッスン”」

【内容紹介】

ホスピスの理念とその歴史的背景を学び、「いのちを全うすること」とはどういうことか、「介護を受ける」とはどういうことかを考え、“老いる・病いる・明け渡す「いのち」”の受けとめ方、生き方としての「ホスピス」という観点から考えるセミナーです。ホスピスは医療現場のみでなく、本来の人権(いのちの尊厳)を尊重した医療の恩恵に浴する市民の要求に変えていくことがだいじである。日本における在宅ホスピスの実践事例なども紹介していきます。

 

  日時と内容

第1回:平成26621日(土)13301530 

ホスピス・看護の原型と歴史的背景 -ホスピスの母マザ-・エイケンヘッドとナイチンゲール の「看護覚え書き」   

第2回平成26823日(土)13301530

死(いのち)の医療化とホスピスケア -シシリ-・ソンダース「モルヒネ」、E・キュ-ブラ-・ロス「死の五段階」

第3回:平成261018日(土)13301530 

ホスピスという臨床 -日本のホスピス運動から山崎章郎医の外科医からホスピス医への歩みを追いかけながら     

第4回:平成27221日(土)13301530 

地元・地域で支えあう市民のホスピスへ -いのちを受けとめる「ホームホスピス」「かあさんの家」等の活動を通して  

 

  講師:米沢慧(よねざわ・けい)

     1942年島根県生まれ。早大卒。評論家。著書には『「還りのいのち」を支える』『ホスピスという力』『病院化社会をいきる』『自然死への道』など、共著に『ホスピス宣言』『新ホスピス宣言』『ファミリイ・トライアングル』『いのちに寄りそって』『いのちのレッスン』など。近年は各地で看護・医療・いのちを考えるセミナ-に取り組んでいる。

 

  場所 :塩田公民館 (長野県上田市中野20 電話:0268-38-6883 )

 

  参加費: 500円/回   *会員無料

 

  主催:「上田・生と死を考える会」(上田市下之郷658-1 長野大学小高研究室)

(平成26年度上田市「わがまち魅力アップ応援事業」実行委員会)

 

  連絡先:柳沢英明(「上田・生と死を考える会」事務局長)080-5084-2107